日本歴史地名大系 「片波村」の解説
片波村
かたなみむら
山林を管理するため、上黒田村の分家層が入山して村落を形成したと伝えられる。その時期は正中年間(一三二四―二六)といわれるが(元禄六年「宮野大明神記録帳」宮春日神社蔵)確証はなく、村の成立は中世末期と思われる。村名が史料上にみえるのは近世初期からである。
室町中期に片波山の所有権を巡って、黒田村と
承応二年(一六五三)の黒田村年貢割付状(菅河誠家文書)では、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報