牡丹燈籠(読み)ぼたんどうろう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「牡丹燈籠」の意味・わかりやすい解説

牡丹燈籠
ぼたんどうろう

人情噺三遊亭円朝が中国の怪異小説『剪燈新話 (せんとうしんわ) 』のなかの「牡丹燈記」と種々の巷説から想を得て,文久年間 (1861~64) ,二十三,四歳の頃に作ったとされている。 1884年若林坩蔵,酒井舜造が 15日間,円朝の席に通って速記,東京稗史出版会社から雑誌を出し,円朝の口演の評判と速記への興味とから非常な売行きをみた。3世河竹新七脚色,福地桜痴補綴『怪異談牡丹燈籠』が 92年7月,東京歌舞伎座で5世尾上菊五郎らによって初演され,以後も映画,放送などあらゆる分野でしばしば取上げられている。新劇では文学座が大西信行の脚色で 74年に『怪談牡丹燈籠』 (成井市郎演出) として初演した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む