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まき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


まき

新潟県南西部,上越市南東部の旧村域。東頸城丘陵の西側に位置し,南は長野県に接する。 1954年沖見村と合体。 2005年上越市に編入。明治中期に最盛期であった越後古油田の一つがある。主産業は農業で,棚田での米作,野菜栽培,および畜産が行なわれる。細縄は特産。地すべりでも知られる。宮口古墳群水科古墳群 (ともに国指定史跡) ,鷹羽温泉がある。


まき

牛馬などを放し飼いにする土地をいう。牧場古名。日本の牧畜は上古にさかのぼるが,大化改新 (645) 以降,軍馬駅馬,農耕用牛馬の管理も厳密に規定されるようになり,その飼育の場である牧場も国家による制度化が行われた。醍醐天皇は『延喜式』によって,皇室の料馬を供給させるための御牧兵部省に管轄させる諸国牧,左右馬寮所管の近都牧を指定させ,御牧の年貢馬は信濃 80,甲斐 60,武蔵,上野各 50と定めた。その後,律令国家の解体とともに官牧は衰退したが,それに代り各地に私牧が設置されていった。江戸時代に入ると8代将軍徳川吉宗は下総小金,佐倉に公牧を開き,諸藩のなかでも南部藩の牧馬,松江藩の牧牛などが行われた。

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デジタル大辞泉の解説

うま‐き【牧/馬城】

まき(牧)」に同じ。むまき
「多(さは)に―を置きて馬を放つ」〈天智紀〉

ぼく【牧】[漢字項目]

[音]ボク(漢) [訓]まき
学習漢字]4年
〈ボク〉
家畜を放し飼いにする。「牧歌牧場牧草牧畜牧童牧羊耕牧放牧遊牧
人々を治め導く。「牧師牧民
役人。地方長官。「州牧」
〈まき〉「牧場

まき【牧】

《「馬城(まき)」の意。「城」は物を収めておく所》牛・馬などを放し飼いにする場所。牧場。まきば。

むま‐き【牧/城】

うまき

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百科事典マイペディアの解説

牧【まき】

牛馬を放牧し,その飼育・増殖を目的に設定された区域。古代令制の官牧は,主として諸国の軍団に支給する馬を飼育したが,軍団制の崩壊で9世紀初めに再編成され,《延喜式》の規定では兵部省(ひょうぶしょう)所管で令制の官牧に由来する諸国牧(官牧)と,左右馬寮(そうめりょう)所管で皇室牛馬供給のための御牧(みまき)(勅旨牧),貢上牛馬飼養のための近都牧(きんとのまき)の3種となる。
→関連項目岡屋牧楠葉牧皇室領質侶牧種子島垂水東牧・垂水西牧鳥養牧放牧

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世界大百科事典 第2版の解説

まき【牧】

馬や牛を放し飼うために区画された地域。《和名抄》に〈むまき〉とみえ,この訓は〈馬城〉あるいは〈馬置〉の意といい,馬飼の音のつまったものともいう。《日本書紀》天智7年(668)7月の〈多(さわ)に牧(むまき)を置きて馬を放つ〉の記事を初見とするが,以前から各地に牧が置かれていたことは確かである。
[古代の公牧]
 牧には公牧と私牧とがあるが,律令制の整備につれて公牧の制度は急速に整い,《続日本紀》慶雲4年(707)3月条に〈(てつ)の印を摂津,伊勢等23国に給いて牧の駒,犢(こうし)に印せしむ〉とみえる。

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大辞林 第三版の解説

まき【牧】

〔馬城まきの意〕
牛馬を放し飼いにするところ。まきば。牧場。

まき【牧】

姓氏の一。

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世界大百科事典内のの言及

【ウマ(馬)】より

…それらのうち,アンキテリウムはアジアへ移住し,ユーラシアの森林地帯で次の鮮新世まで繁栄した。日本でもその化石が知られ,岐阜県可児(かに)町で発見されたヒラマキウマ(平牧馬)がそれにあたる。中新世の後期は,全世界的な乾燥化があり草原性の環境が拡大したが,それに伴ってウマ科の第2回の大放散が見られた。…

【駒牽】より

…平安時代,諸国の(まき)から貢進する馬を天皇が見る儀式。8月15日におこなわれたが,のち朱雀天皇の国忌のため,16日に変更となった。…

※「牧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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