出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…種畜を選抜し育種していく事業は,ひじょうに多額の経費と高度な経験・知識を必要とする。したがって種畜は国の種畜牧場や,熟練したブリーダー,あるいは資本の大きい企業などにより育成され繫養される場合が多い。また家畜改良増殖法の規定によって人工授精用の種雄畜(ウシ,ウマは自然交配用のものも)はすべて毎年行われる種畜検査に合格し,種畜検査証明書を持っていなければならない。…
…都市近郊の搾乳業者で牧場の名を用いている例もあるが,飼料生産を行っていない経営は牧場の定義に合致しない。牧場をその目的によって分類すると,優秀な基礎畜を繫養して特別な系統繁殖を行い,改良に役だつ種畜の生産,供給を目的とする種畜牧場,発育期にある家畜を一定期間あずかって牧野に放牧し管理する育成牧場,実用畜を飼養して生産物の供給販売を目的とする生産牧場などに分けられる。最近は観光客による収入を経営基盤とする観光牧場というものも現れているが,本来の牧場とは若干性格を異にする。…
※「種畜牧場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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