20世紀日本人名事典 「牧島象二」の解説
牧島 象二
マキシマ ショウジ
昭和期の応用化学者 東京大学名誉教授。
- 生年
- 明治40(1907)年5月25日
- 没年
- 平成12(2000)年4月30日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学工学部応用化学科〔昭和5年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士〔昭和20年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 帝国学士院賞〔昭和20年〕「螢燐光体の理論及び応用に関する研究」,日本化学会賞(第12回 昭34年度)「工業化学における固体現象の研究」,NHK放送文化賞(第33回)〔昭和57年〕「カラーテレビの開発」
- 経歴
- 東京帝大工学部講師を経て、昭和13年同学部教授。21年理工学研究所教授、25年工学部応用化学科教授を兼任、33年同大学物性研究所教授を歴任し、43年退官、名誉教授。のち技術コンサルタント、旭硝子技術奨励会理事、野口研究所顧問などを務める。電極電位に関する量子統計力学的理論の研究を行い、その後螢燐光体の理論、製造及び応用、固体触媒の表層反応機構、粉体系の物性に関して研究。39年以後は創造科学の方法論として「パターンダイナミックス」理論を提出、研究している。著書に「光化学」「半導体」「螢光および燐光」「パターンダイナミックス」「創造への道標」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報