工業化学(読み)こうぎょうかがく(英語表記)industrial chemistry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

工業化学
こうぎょうかがく
industrial chemistry

化学変化を含む操作によって原料から工業製品をつくる装置や方法など工業に関係する化学的諸問題を研究する学問分野で,応用化学同義に用いられることもあるが,厳密にはそのうちの一分科である。生産するものが有機化合物無機化合物かによって,有機工業化学,無機工業化学などに分類される。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうぎょうかがく【工業化学 industrial chemistry】

化学的原理を利用し化学実験室における研究成果を工業的規模にスケールアップして工業製品(化学製品)を生産するための学問分野。スケールアップの手段としては化学工学があり,また工業化の理論としては電気化学高分子化学熱化学光化学などが有力となる。古くは応用化学と呼ばれたが,工業化学はむしろそのなかの一つの領域とも考えられる。また原料や製品によって呼ばれている石油化学石炭化学ガス化学窯業,繊維,ゴム,塗料,油脂,香料,火薬なども工業化学の一分野である。

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大辞林 第三版の解説

こうぎょうかがく【工業化学】

目的物質の経済的な製法、大スケールでの反応条件や反応操作など、化学物質の工業的な製造にかかわる一切の事柄を、化学的な側面から研究する応用化学の一部門。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

工業化学
こうぎょうかがく
industrial chemistry

各種原料から化学的に工業製品を製造する方法に関して研究する学問分野。狭い意味での応用化学を工業化学と同じ意味に使うこともある。
 工業的に各種化学製品を取り扱うには、工場で大規模な原料の供給、処理をしなくてはならない。これを進めるため、すなわち化学工業を成立させるためには、まず実験室段階での成果があり、ついでこれから中間的な工業化試験を経て、最終的に大規模な生産が行われる。このとき、主として取り扱う物質の性質に注目し、実験室規模で比較的少量の物質について化学的に研究する分野が工業化学であるといえる。これに対し、このあとの段階で、それらの結果を工業化するために、量的な処理、さらには経済的な問題までも取り扱う分野は化学工学といわれる。[中原勝儼]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうぎょう‐かがく コウゲフクヮガク【工業化学】

〘名〙 応用化学の一分科。実験室の基礎研究から工業化試験を経て、工場製造までの一連の化学的諸問題を研究し、化学製品の工業化を進めるもの。原料の品質・成因、プロセス・反応過程の操作条件、原料・中間物・製品などの試験、化学構造と実用上の性質との関係、新物質・新用途の開発などを研究対象とする。〔稿本化学語彙(1900)〕

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