物情騒然(読み)ぶつじょうそうぜん

精選版 日本国語大辞典 「物情騒然」の意味・読み・例文・類語

ぶつじょう‐そうぜんブツジャウサウゼン【物情騒然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 世間の騒々しいさま。
    1. [初出の実例]「此に於てか人心恟々、物情騒然、満城の浪士は時を得顔に横行闊歩し」(出典:新日本史(七版)‐上(1893)〈竹越与三郎〉維新後記)

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四字熟語を知る辞典 「物情騒然」の解説

物情騒然

世間の騒々しく、人の心が落ち着かない様子

[活用] ―たる・―として。

[使用例] 物情騒然たる今日の現実の中には[丹羽文雄*蛇と鳩|1952]

[使用例] その晩年には、ペリ来航、日米日露和親条約が結ばれ、物情騒然としてきた[杉浦明平解体日暮れ|1966]

[解説] 「物情」は世間のありさま世人心情。「騒然」は騒々しい様子。

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