(読み)セイ

デジタル大辞泉 「牲」の意味・読み・例文・類語

せい【牲】[漢字項目]

常用漢字] [音]セイ(漢) [訓]にえ
祭りで神に供える動物いけにえ。「犠牲ぎせい
難読犠牲いけにえ

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精選版 日本国語大辞典 「牲」の意味・読み・例文・類語

せい【牲】

  1. 〘 名詞 〙 いけにえとされる牛。また、いけにえとするもの。犠牲。〔春秋公羊伝‐僖公三一年〕

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普及版 字通 「牲」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] セイ
[字訓] いけにえ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は生(せい)。〔説文〕二上に「牛、完なるなり」とあって、祭祀に用いる犠牲をいう。牲獣には皮毛筋角の完全なものをえらんで用いた。牛の純色なるものを、体の全きものを全という。特に毛角や角が大事とされ、〔論語、雍也〕に「牛(りぎう)(雑毛の耕牛)の子も、(あか)くして且つ角あらば、用ふること勿(なか)らんと欲すと雖も、山川(の神)其れ(こ)れを舍(す)てんや」とみえる。犠牲はもと生体のまま供えられ、「いけにえ」という。

[訓義]
1. いけにえ。
2. 腥と通用する。

[古辞書の訓]
名義抄〕牲 イケニヘ・アサヤカナリ

[語系]
牲・生shengは同声。・腥syengも声近く、は犬の膏臭、は魚臭、腥は肉の腥臭をいう。神はその臭いによってするものとされた。

[熟語]
牲玉牲狗牲殺牲粢・牲事牲芻・牲牲俎牲体牲鼎牲幣牲盟・牲用・牲牲牢
[下接語]
加牲・割牲・犠牲・牛牲・牲・牲・犬牲・牽牲・五牲・告牲・三牲・視牲・射牲・省牲・薦牲・大牲・沈牲・特牲・牲・烹牲・埋牲・免牲・毛牲・用牲・養牲・六牲・牢牲

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