日本大百科全書(ニッポニカ) 「犬鳴山」の意味・わかりやすい解説 犬鳴山いぬなきやま 大阪府南西部、泉佐野市南部の和泉(いずみ)山脈の一山地。山中に犬鳴山(いぬなきさん)七宝滝寺(しっぽうりゅうじ)の所在するところから、背後の燈明(とうみょう)ヶ岳、天狗(てんぐ)岳(672メートル)の一帯を総称して犬鳴山という。名称は、奈良時代に猟師の危急を救った義犬伝説に由来する。七宝滝寺は真言宗犬鳴派本山で、中世葛城修験道(かつらぎしゅげんどう)二十八宿の第八の地として知られ、境内に両界の滝をはじめ七つの滝や覗(のぞ)き岩、平等岩、胎内くぐりなどの行場がある。南海電鉄泉佐野駅から途中までバスが通じる。[位野木壽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「犬鳴山」の意味・わかりやすい解説 犬鳴山いぬなきさん 大阪府泉佐野市の南部,和泉山脈一帯の山地の俗称。山名は,大蛇の危険から主人の猟師を救ったという義犬伝説に由来。中世,葛城 (かつらぎ) 修験道の霊地の一つとして知られ,七宝滝寺をはじめ,東のぞき,西のぞき,胎内めぐりなどの行場がある。山麓には温泉もあり,ハイキングの適地。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by