犯罪白書(読み)ハンザイハクショ

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共同通信ニュース用語解説 「犯罪白書」の解説

犯罪白書

犯罪防止に役立てるため、刑法犯の認知件数や類型といった犯罪動向や、裁判所が言い渡した量刑保護観察などの処遇状況を示すデータをまとめた白書。法務省法務総合研究所が1960年以降、年1回発行する。警察庁最高裁などの統計を基に、表やグラフを多く活用。刑事政策で懸案となっているテーマの特集も掲載している。

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改訂新版 世界大百科事典 「犯罪白書」の意味・わかりやすい解説

犯罪白書 (はんざいはくしょ)

日本における犯罪現象とその対策の状況を,統計を主体にして明らかにしたもの。法務省の法務総合研究所により年1回発行されている。1959年7月に法務総合研究所が新設されたのを期して,1960年版より発刊された。構成は,主に前年度の犯罪発生の動向と検察,裁判,矯正,保護の各段階における犯罪者の処遇状況,少年非行の動向等を内容としており,犯罪に関する官庁統計である警察庁の統計や,司法統計年報(刑事編,民事編),検察統計年報矯正統計年報,保護統計年報,また一部は関係諸機関の調査による資料等を概観したものとなっている。なお,その年によって特別なテーマを定め,特殊な犯罪の実態調査等を織り込んでいる。ほかに犯罪,非行に関連する白書としては,警察庁発行の警察白書,総理府発行の青少年白書等がある。
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