狂瀾(読み)キョウラン

デジタル大辞泉 「狂瀾」の意味・読み・例文・類語

きょう‐らん〔キヤウ‐〕【狂×瀾】

荒れ狂う大波
物事が狂い乱れている状態。「時代狂瀾に身をまかせる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狂瀾」の意味・読み・例文・類語

きょう‐らん キャウ‥【狂瀾】

〘名〙
① 荒れ狂う波。狂ったようにさかまく大波。狂濤(きょうとう)
※東海一漚集(1375頃)一・物初師翁感事韻「燎火初微宜可救。狂瀾稍大孰能隄」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「河上の狂瀾は白を嗽(しわぶ)き、乱雲峰巒を噛む」
② 物事の狂い乱れる状態をたとえていう語。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉三「一家風濤をだも忍び得ずして、国家の狂瀾(キャウラン)を廻らし得るや」 〔丁復‐送客詩〕

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普及版 字通 「狂瀾」の読み・字形・画数・意味

【狂瀾】きよう(きやう)らん

狂濤。唐・韓〔進学解〕百川(ささ)へて之れを東せしめ、狂瀾をに倒れたるに廻(めぐ)らす。先生の儒に於ける、勞せりと謂ふべし。

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