狂狷(読み)キョウケン

デジタル大辞泉 「狂狷」の意味・読み・例文・類語

きょう‐けん〔キヤウ‐〕【狂×狷】

《「論語子路から》いちずに理想に走り、自分意思をまげないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「狂狷」の意味・読み・例文・類語

きょう‐けんキャウ‥【狂狷】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「論語‐子路」の「不中行而与上レ之、必也狂狷乎、狂者進取、狷者有為也」による。「狷」は、かたく意志を曲げないこと ) 志が高く、意志の堅固なこと。並はずれて、自己を高く持すること。
    1. [初出の実例]「凡、発句を吟ずるに、意(こころ)無情・狂狷(キャウケン)聖賢仏祖の境にも游ぶべし」(出典俳諧去来抄(1702‐04)同門評)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐七〕

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普及版 字通 「狂狷」の読み・字形・画数・意味

【狂狷】きよう(きやう)けん

志高く、偏狭である。〔論語、子路〕子曰く、中行を得て之れと與(とも)にせざるときは、必ずや狂狷か。狂みて取り、狷は爲さざるり。

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