猟虎(読み)ラッコ

デジタル大辞泉 「猟虎」の意味・読み・例文・類語

らっこ【猟虎/海獺/×獺虎】

アイヌ語から》イタチ科の哺乳類。海で生活し、体長約1.2メートル、尾長40センチ。全体黒褐色から灰褐色で、四肢の指に水かきがある。海上であおむけに浮かび、腹の上に石をのせ、アワビ・ウニなどを打ちつけ殻を割って食べる。かつては北太平洋沿岸に広く分布したが、すぐれた毛皮のために乱獲されて激減、保護されている。

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精選版 日本国語大辞典 「猟虎」の意味・読み・例文・類語

らっこ【猟虎・獺虎・海獺】

  1. 〘 名詞 〙 ( アイヌ語から ) イタチ科の哺乳類。体長六〇~一三〇センチメートル。カワウソに似ているが尾が円筒状で短く、後ろあしに水かきをもつ。体毛は濃褐色で銀毛が交じり、羊毛状で光沢がある。北千島アラスカ半島、カリフォルニア沿岸など太平洋北部の沿岸域に生息。ほとんど海上で生活し、貝や甲殻類などを背泳しながら腹の上にのせて食べ、夜は海藻を体に巻きつけてねる。毛皮は海獣のうち最高級品として珍重され、乱獲によって減少し、現在は国際条約で捕獲を禁止されている。
    1. [初出の実例]「獺虎 ラッコ」(出典:文明本節用集(室町中))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「猟虎」の解説

猟虎 (ラッコ)

学名Enhydra lutris
動物。イタチ科の海獣

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