現身(読み)ゲンシン

デジタル大辞泉 「現身」の意味・読み・例文・類語

げん‐しん【現身】

現在生をうけているからだ。現在の身。うつしみ。
現身仏」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「現身」の意味・読み・例文・類語

げん‐しん【現身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 現世に生きている身。現在の身。うつしみ。
    1. [初出の実例]「我、釈迦の引接を蒙れる故に現身(げんしん)に替たり」(出典今昔物語集(1120頃か)三)
  3. 仏語仏菩薩衆生を救うために変化して現われた色身(しきしん)肉身をいう。応化身。応身。
    1. [初出の実例]「あるときはその身しょしゃざんにましますといへども、けんしんは天だい山にあるときもあり」(出典:御伽草子・硯破(室町時代物語大成所収)(室町末))

うつし‐み【現身】

  1. 〘 名詞 〙 ( 近世国学者が、上代語の「うつしおみ」「うつそみ」「うつせみ」の原義を「顕(うつ)しき身」と解釈したところから生じた語 ) 現世の人の身。〔冠辞考(1757)〕
    1. [初出の実例]「智恵子は現身(ウツシミ)わたしを見ず、わたしのうしろのわたしに焦がれる」(出典:智恵子抄(1941)〈高村光太郎〉値ひがたき智恵子)

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普及版 字通 「現身」の読み・字形・画数・意味

【現身】げんしん

うつし身。

字通「現」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「現身」の意味・わかりやすい解説

現身
げんしん

応身」のページをご覧ください。

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