瓜実条虫(読み)ウリザネジョウチュウ

デジタル大辞泉 「瓜実条虫」の意味・読み・例文・類語

うりざね‐じょうちゅう〔‐デウチユウ〕【×実条虫】

条虫一種全体鎖状で、体長15~35センチ。個々体節が瓜の種の形をしている。中間宿主は犬・猫につくノミ・シラミで、終結宿主は犬・猫、まれに人の腸内寄生。犬条虫。

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精選版 日本国語大辞典 「瓜実条虫」の意味・読み・例文・類語

うりざね‐じょうちゅう‥デウチュウ【瓜実条虫】

  1. 〘 名詞 〙 ウリザネジョウチュウ科の一種で、いわゆるサナダムシ。犬や猫、まれに人間の子供の腸に寄生する。体長三五~五〇センチメートル。体の前方糸状。そのほかの体節はウリの種子に似て、後方になるほど大きくなる。中間宿主は犬、猫に寄生するノミやシラミなど。犬条虫。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「瓜実条虫」の意味・わかりやすい解説

瓜実条虫
うりざねじょうちゅう
[学] Dipylidium caninum

扁形(へんけい)動物門条虫綱円葉目に属する寄生虫。イヌ条虫ともいう。イヌやネコの小腸に普通にみられ、体長50センチメートルに達する。頭節に近い片節は短くて幅広いが、後方になるにつれ幅より長さを増し、いわゆる瓜の実(種(たね))型になる。各片節には2組の生殖器を備えている。

 老熟片節は排出されたのちしばらく動きながら卵を放出する。このため人の目にとまりやすい。卵は中間宿主のノミの幼虫に食べられ、ノミの体内で発育して、ノミが成虫に変態したのちに擬嚢尾虫(ぎのうびちゅう)という幼虫になる。このような幼虫を宿したノミは運動が不活発になり、イヌやネコに食べられやすくなる。感染してもほとんど無症状のことが多い。成虫の駆除とともに中間宿主となるノミの駆除も必要となる。ヒト(とくに幼児)に寄生することもある。

[町田昌昭]

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動植物名よみかた辞典 普及版 「瓜実条虫」の解説

瓜実条虫 (ウリザネジョウチュウ)

学名Dipylidium caninum
動物。寄生虫

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