甘粛地震(読み)かんしゅくじしん

日本大百科全書(ニッポニカ)「甘粛地震」の解説

甘粛地震
かんしゅくじしん

中国甘粛省付近を発生源とする地震。中国大陸北西部は、インドプレートの移動に起因する北東―南西方向の圧縮力を受け、数多くの大地震が発生する地域である。1920年12月16日におきた甘粛地震は、甘粛省北部に隣接する寧夏(ねいか)回族自治区海原県を震央としたマグニチュード(M)8.6の大地震で、震央付近の死者は23万人余と報告されている。この地震の際の有感範囲は中国大陸全域に及び、広範囲にわたって大きな被害をもたらした。震央地区から北西方向(左ずれ)に地震断層を形成し、全長約200キロメートルにわたり地割れ、陥没、山崩れなどの地表異変を生じた。

 この地域に発生したおもな地震としては、1143年の銀川(ぎんせん)地震、5000人の死者で知られる1306年の開城地震(M6.5)、万里の長城を水平方向(右ずれ)に1.4メートル、鉛直0.9メートルも変位させたことで知られる1739年の平羅地震(へいらじしん)(M8.0)、および1927年の甘粛省古浪(ころう)県大地震(M7.9)などがある。

[脇田 宏]

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デジタル大辞泉「甘粛地震」の解説

かんしゅく‐じしん〔‐ヂシン〕【甘粛地震】

中国甘粛省付近を震源とする地震。この地域はインドプレートの移動に伴い、大地震が多発する。1920年12月16日には、甘粛省に隣接する寧夏(ねいか)回族自治区を震源としたマグニチュード8.5の大地震が発生、震央付近で約23万人の死者を出した。

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