田中伝左衛門(4代)(読み)たなか・でんざえもん

朝日日本歴史人物事典 「田中伝左衛門(4代)」の解説

田中伝左衛門(4代)

没年天保1.12.22(1831.2.4)
生年:生年不詳
江戸中・後期の歌舞伎囃子方。3代目伝左衛門の長男。初名,与市。安永4(1775)年,2代目佐太郎となり,寛政11(1799)年,4代目伝左衛門を襲名。文政6(1823)年,実子に5代目伝左衛門を譲り,俳名の凉至を名乗る。弟の万吉(3代目伝左衛門の次男)が,杵屋宗家8代目喜三郎の養子となり,のち9代目杵屋六左衛門を相続したため,今日に至るまで田中家と杵屋六左衛門家は親戚の関係を結んでいる。

(小林責)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田中伝左衛門(4代)」の解説

田中伝左衛門(4代) たなか-でんざえもん

?-1831* 江戸時代中期-後期の歌舞伎囃子(はやし)方。
3代田中伝左衛門の長男。9代杵屋(きねや)六左衛門の兄。江戸の人。2代佐太郎をへて寛政11年4代を襲名。文政6年子に5代をゆずり,俳名の凉至(りょうし)を名のった。天保(てんぽう)元年12月22日死去。本名は与市。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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