田川八幡神社(読み)たがわはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「田川八幡神社」の解説

田川八幡神社
たがわはちまんじんじや

[現在地名]鶴岡市田川

田川集落の北、大山おおやま川東岸の字宮野前みやのまえにある。旧郷社。法人名は八幡神社。祭神は誉田別尊・玉依比売命・足仲彦尊・気長足姫尊。古くは田川の水上上津瀬かみつせ(大机)に水下耕地開拓の地主神として祀られていたが、霊亀元年(七一五)坂野下さかのしたに遷座し、その後、後三年の役において清原一族と戦い大勝した源義家が、神助の報祭として寛治七年(一〇九三)現在地に遷座、金麾を奉納したといわれる。源義家奉納と伝える社宝があり、義家が軍旗を立てた故事から旗立はたたて杉とよばれた大杉が近年まで境内にあった。田川氏をはじめ武藤氏・上杉氏・最上氏・酒井氏ら代々の領主に崇敬され、社殿造営や神田を寄進されたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android