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甲子園球場リニューアル こうしえんきゅうじょうりにゅーある

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知恵蔵の解説

甲子園球場リニューアル

1924年に落成した日本最古の大規模多目的野球場、兵庫県西宮市阪神甲子園球場(通称「甲子園球場」、以下「甲子園」)の全面的改修工事。2007年10月着工、10年3月予定で総工費約200億円。
工期は、シーズンオフを中心に、球場本体を改修する第1期(07年10月~08年3月)と第2期(08年10月~09年3月)、主に球場外周整備などを行う第3期(09年10月~10年3月)に分けられ、プロ野球高校野球は開催される。09年3月21日には、本体部のリニューアル完了後はじめての大会となる第81回選抜高等学校野球大会が開幕し、ファンにお披露目される。
工事概要は次のとおり。
(1)観客席リニューアル
座席の前後間隔を80~90cmに広げ、快適性を向上(これにより内野席は3500席減)。スタンド内の通路も増設した。外野席では、座り心地がよく席下に荷物が置ける新座席を設置。ファールグラウンド部分にも座席が新設された。
(2)銀傘の再生とスイート席(仮称)の新設
甲子園名物の1つ、バックネット裏を覆う大屋根「銀傘(ぎんさん)」を、架け替えにあたって大型化し、1924年の開業当時と同じエリアまで拡張した。新しい銀傘下には特別席(仮称スイート席)が設置される。
(3)内野・アルプス・外野の内部リニューアルと耐震改修
従来、スタンド内にあった照明塔を球場外へ移設。トイレ・売店の整備、喫煙所や授乳室の新設など、球場設備が充実した。甲子園のシンボル、時計台型スコアボードや、黒土・天然芝のグラウンドは継承される。
(4)外壁耐震補強、外装リニューアル
これも甲子園のシンボル、球場外周の外壁を覆うツタは、伐採され、外壁補強・改修工事完成後に再生される。球場のツタの種子から育てた苗を使うとともに、2000年夏の全国高等学校野球選手権大会時に、全国の高校野球連盟加盟校へ贈られた甲子園のツタの一部を球場へ戻す「ツタの里帰り」が行われる。
(5)周辺環境の整備・開発
このほか雨水や太陽光の利用や近隣への騒音対策など、環境保護にも取り組んでいる。また今後、甲子園歴史館(仮称)が外野スタンド内に新設される。
球場所有者の阪神電鉄では、本リニューアルに合わせて球場シンボルマークを一新し、新スローガン「Excitement & Enjoyment@KOSHIEN」(阪神甲子園球場で感動と喜びを)を定めた。

(葛西奈津子 フリーランスライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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