申条(読み)モウシジョウ

デジタル大辞泉 「申条」の意味・読み・例文・類語

もうし‐じょう〔まうしデウ|まうしジヤウ〕【申(し)条/申(し)状】

言い分。主張
「余りに本職を軽蔑した―じゃないか」〈木下尚江良人の自白
(申し状)
㋐⇒申文もうしぶみ1
中世訴訟のときの原告訴状目安。もうしぶみ。
「いまだ恩賞を給ひたる者あらざるに、―を捨ててうったへを止めたるは」〈太平記・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「申条」の意味・読み・例文・類語

もうし‐じょうまうしデウ【申条】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「言い条」の謙譲語 ) 申しあげるべき箇条。お知らせする事柄
    1. [初出の実例]「町人にせよ由緒ある家の娘を強て我が慰みものにせんなどとは悪き申条(マヲシデウ)なり」(出典:風流魔(1898)〈幸田露伴〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android