留寿都(読み)るすつ

改訂新版 世界大百科事典 「留寿都」の意味・わかりやすい解説

留寿都[村] (るすつ)

北海道南西部,後志(しりべし)支庁虻田郡の村。人口2034(2010)。〈るすっつ〉ともいう。羊蹄山南麓に位置する,道内有数の高冷地畑作地帯である。中心集落は標高374mの地にあり,札幌と洞爺湖を結ぶ国道230号線が通り,ニセコ町への道を分岐する。最初の入植は明治初期に行われ,1889年ころには農場が開かれて急速に開拓が進んだ。ジャガイモ栽培とデンプン製造が盛んに行われ,デンプン用品種〈紅丸(べにまる)〉の発祥地とされている。またアスパラガスも導入され,第2次大戦後は缶詰工場との契約栽培により作付けが急増した。現在も主産業はジャガイモ,アスパラガスを中心とする畑作農業で,近年は花卉栽培も行われる。国道沿いに大和(だいわ)ルスツスキー場(現,ルスツリゾート),登川温泉(純食塩泉,30℃)がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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