留寿都村(読み)るすつむら

日本歴史地名大系 「留寿都村」の解説

留寿都村
るすつむら

面積:一一九・九二平方キロ

大正一四年(一九二五)二月、虻田あぶた真狩まつかり村が留寿都村と改称して成立(市町村沿革台帳)。後志支庁管内の南東部に位置し、北東部は喜茂別きもべつ町、北西部は真狩村、南部は胆振支庁虻田洞爺とうや村・有珠うす大滝おおたき村と接する。北部に尻別しりべつ(一一〇七・四メートル)、南東部に貫気別ぬつきべつ(九九三・五メートル)がそびえ、両山の東麓を登延頃のぼりえんころ川が北流する。村域の中央部よりポンヌキベツ川、西端部よりオーホナイ川が南流して、いずれも貫気別川に合流している。西部では大沢おおさわ川・石村いしむら川など小河川が西流する。村域の五三パーセントが森林、二三パーセントが農地で、農地のほとんどは畑地。札幌市と道南方面を結ぶ国道二三〇号が通る。近世にみえる村域の地名では山川地理取調図に「ヒン子シリ」(尻別岳)とその西の「ソリヲイ」があり、「丁巳日誌」(報志利辺津日誌)に「此地ヒン子シリの南の麓にして、フルホクの山の北に当る。丸小屋一宇有。此下一丁計に一ツの清水有。よつて此辺え山猟に来りしもの等此処に泊りて猟をなして帰るとかや」と記される。また同日誌にルソチもみえ、「平野の中雑木原多。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「留寿都村」の意味・わかりやすい解説

留寿都〔村〕
るすつ

北海道西部,洞爺湖の北にある村。 1925年真狩村から現村名に改称。地名はアイヌ語のルシュプキ (けわしいアシ原の道の意) に由来。標高 200~400mの火山灰質の台地で行われる畑地農業が主産業。ジャガイモ,アスパラガスの産地として知られ,酪農養豚も行われる。デンプン工場,アスパラガスの缶詰工場が立地。橇負 (そりおい) 山南東斜面にスキー場がある。面積 119.84km2。人口 1911(2020)。

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