精選版 日本国語大辞典 「畳の上の水練」の意味・読み・例文・類語 たたみ【畳】 の 上(うえ)の水練(すいれん) 理論や方法だけはいくら立派でも、実地の練習を経ていないので、実際の役には立たないこと。畳水練。畠水練。机上の空論。畳の上の陣立て。[初出の実例]「畳(タタミ)の水練(スイレン)、木屑の火ほども用立たず」(出典:開化のはなし(1879)〈辻弘想〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 「畳の上の水練」の解説 畳の上の水練 畳の上でいくら水泳の練習をしても、実際に水の中で泳げるようにはならない。理論はもっともらしくても、実地の経験を積んでいないので、まるで役に立たないことのたとえ。 [使用例] 心の中に、己はまた畳の上の水練をしたなと思って、微笑を唇の上に浮かべた[森鷗外*灰燼|1911~12] [解説] 「水練」は、水泳(術)とほぼ同義ですが、明治初期までは武術の色合いが濃く、流派ごとに伝承されていました。 [類句] 畳水練/畠水練 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報