白描図像(読み)はくびょうずぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白描図像」の意味・わかりやすい解説

白描図像
はくびょうずぞう

密教の修法に用いる諸尊曼荼羅などを,墨線のみの素描で図示したもの。密教では修法についての儀軌作法が著しく難解でかつ秘密的であるため,図をもって伝法することが行われた。巻子冊子が多いが,仏画制作のための下図ともみられる大きさで,彩色の注記を伴った一枚図もある。なかには淡彩を施した図があり,広く図像ともいう。『五部心観』 (園城寺) などの中国から将来された原本やその転写本のほか,日本の阿闍梨が考案した図像も多い。平安時代末に図像に対する関心が高まり,異種異形の諸尊,曼荼羅や白描図像の転写,収集が行われた。また図像を尊別や修法ごとに収集,整理した図像集図像抄』『別尊雑記』『覚禅抄』などが次々に編纂された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む