白斑病(読み)ハクハンビョウ

デジタル大辞泉 「白斑病」の意味・読み・例文・類語

はくはん‐びょう〔‐ビヤウ〕【白斑病】

植物の葉に白や灰白色斑点を生じる病害カビ一種寄生によって生じ、白斑部がしだいに大きくなって枯れる。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「白斑病」の意味・読み・例文・類語

はくはん‐びょう‥ビャウ【白斑病】

  1. 〘 名詞 〙 蔬菜病気の一つ。葉の表面灰褐色の小斑を生じ、これが次第に拡大して中心部から灰白色に変わり葉が黄変する。激しいときは病斑が相接して萎縮し、枯れ落ちる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「白斑病」の意味・わかりやすい解説

白斑病
はくはんびょう

植物の葉に白色から灰白色の斑点を生ずる病気。もっとも代表的なものに、カビの一種であるセルコスポレラ・ブラシケーCercosporella brassicaeの寄生によっておこるハクサイ白斑病がある。10月末から11月にかけて、葉に直径1センチメートル程度の円形または葉脈に限られた多角形の病斑ができる。病斑の周りは淡褐色から灰褐色を帯びることがある。発生が多いと病斑は互いに融合し、葉は火であぶったようになって枯れる。このほか、ユリトウガラシホップツバキツツジチャ、クローバー類などにも発生するが、病原菌の種類はそれぞれ異なる。

[梶原敏宏]

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飼料作物病害図鑑 「白斑病」の解説

白斑病(シロクローバ)

葉に発生する斑点性の糸状菌病。初めは白色の楕円形病斑であるが、後に淡褐色になり、拡大して他の病斑と融合し、不定形となる。周縁部は徐々に濃褐色とな り、病斑は鮮明になる。病斑表面には小粒点(柄子殻)が形成される。病原菌はシロクローバのみを侵し、他のクローバ類には寄生しない。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

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