白虹(読み)ハッコウ

デジタル大辞泉 「白虹」の意味・読み・例文・類語

はっ‐こう〔ハク‐〕【白虹】

白色に見えるにじ。霧やぬか雨などのときみられる。
「更に一道の白火中天を突て電光の如く、―の如く」〈独歩愛弟通信

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精選版 日本国語大辞典 「白虹」の意味・読み・例文・類語

はっ‐こうハク‥【白虹】

  1. 〘 名詞 〙 霧やぬか雨などのとき見られる白色の虹(にじ)武器、また兵乱の象とされた。霧虹ともいう。
    1. [初出の実例]「白虹、南北竟天」(出典続日本紀‐養老四年(720)正月甲子)
    2. 「頃日出づる月影の、白虹(ハッカウ)につらぬかれ甚光りを失へば」(出典:浄瑠璃蘆屋道満大内鑑(1734)一)
    3. [その他の文献]〔礼記‐聘義〕

はく‐こう【白虹】

  1. 〘 名詞 〙はっこう(白虹)

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普及版 字通 「白虹」の読み・字形・画数・意味

【白虹】はくこう

白い虹。精誠の応。また、兵変などの象。〔史記、鄒陽伝〕昔(むかし)軻(けいか)、燕丹(太子)の義をひ、白虹、日を貫く。太子之れを畏る。

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世界大百科事典(旧版)内の白虹の言及

【虹】より

… 水滴が大きいときには,虹の色は鮮やかで,太陽スペクトルのいわゆる7色が全部見えるが,水滴が小さくなると,色ははっきりしなくなり,霧雨や霧の場合はただぼんやりした白い帯になって見える。これが〈霧虹(きりにじ)〉とか〈白虹(はくこう)〉とかいわれるものである。雨滴が大粒で色の鮮やかな虹と,このぼんやりした白い霧虹との中間の粒の大きさのときには,虹の中に赤色が見えず,幅が広くなり,全体として青みを帯び,過剰虹は帯黄色から,白っぽくなるという経過をとる。…

※「白虹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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