白鳥鴻彰(読み)シラトリ コウショウ

20世紀日本人名事典 「白鳥鴻彰」の解説

白鳥 鴻彰
シラトリ コウショウ

明治・大正期の政治家 青森県議。



生年
元治1年3月25日(1864年)

没年
大正4(1915)年4月11日

出生地
陸奥津軽郡(青森県青森市)

学歴〔年〕
東京専門学校政治科卒

経歴
父・慶一は青森県議・衆院議員を務めた政治家。明治27年父の衆議院選挙出馬の際、巧みな演説で父を応援し、その当選に貢献した。のち郷里青森県荒川村の村長を経て36年青森県会議員に選ばれ、連続して2期を務めた。この間、明治維新によって国有林に編入された荒川・高田両村の民有林返還を求めて訴訟を起こし、弁護士も付けずに自ら法廷で弁論するなどの努力のすえ41年に勝訴。これによって払い戻された民有林を共同経営するために、山林組合を設立した。絵画文筆にもすぐれ、その著書「日本国字論」では漢字による煩雑な表記を避けた新しい日本語を考案・提唱している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「白鳥鴻彰」の解説

白鳥鴻彰 しらとり-こうしょう

1864-1915 明治-大正時代の政治家。
元治(げんじ)元年3月25日生まれ。明治36年青森県会議員。国有林に編入された旧民有林の返還をもとめる裁判訴訟代理人をつとめ,41年勝訴。山林組合を創設し,共同経営をおこなった。大正4年4月11日死去。52歳。陸奥(むつ)津軽郡(青森県)出身。東京専門学校(現早大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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