白鷺神社(読み)しらさぎじんじや

日本歴史地名大系 「白鷺神社」の解説

白鷺神社
しらさぎじんじや

[現在地名]上三川町上三川 上町馬場

普門ふもん寺の北、上三川の町並北端にある。祭神は日本武尊。大己貴命・事代主命・豊城入彦命を配祀。旧郷社。白鷺神社縁起(柳田守一文書)によると、嘉祥三年(八五〇)夏の大旱魃のとき井戸を掘ったが大石があって掘進むことができず、苦心の末に石を取除いたところ泉が湧出し、作物豊穣となった。石には「日本」と刻まれていたので、これを日本武尊の神徳によるものと考え、小祠を建て「白鳥ノ神社」と称し、建長二年(一二五〇)白鷺神社と改称したという。一説には延暦二年(七八三)疫病が大流行したとき、当時の国守平松下野守(文屋高島)が日本武尊の神託によって疫病退散の祈願のため一祠を建てて祀ったともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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