百色(読み)ももいろ

精選版 日本国語大辞典 「百色」の意味・読み・例文・類語

もも‐いろ【百色】

  1. 〘 名詞 〙 種々の色調。また、多彩な芸風
    1. [初出の実例]「十体中を色どらば、ももいろにもなるべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)七)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「百色」の意味・わかりやすい解説

百色
ひゃくしょく / パイソー

中国南部、広西(こうせい)チワン族自治区西部の地級市。珠江(しゅこう)水系の右江(うこう)上流域に位置する。1市轄区、9県、1自治県を管轄し、1県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口412万(2014)。百色とはチワン語で「衣類をたたいて洗う土地」の意である。清(しん)代から開けた都市で、1983年に県級市として市制が施行され、2002年に地級市となった。右江水運および雲南(うんなん)省、貴州(きしゅう)省への道路交通の要地となり、かつては貴州省のアヘン集散地であった。現在はウランの埋蔵地として知られ、電機、化学肥料、製紙などの工業が立地する。

 第二次国内革命戦争(1927~1937)当時の革命運動の根拠地の一つで、鄧小平(とうしょうへい)の指導を受けて活動した歴史があり、いまも革命史跡が多い。南寧(なんねい)と昆明(こんめい)を結ぶ南昆線が通じるほか、2016年には高速鉄道の南昆旅客専用線も開通した。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年8月21日]

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百科事典マイペディア 「百色」の意味・わかりやすい解説

百色【ひゃくしょく】

中国,広西チワン族自治区西部の都市。珠江上流の右江左岸に位置し,同自治区と雲南省東部の物産を集散する。右江沿いに自動車道路が通じるが,おもな交通は右江の水運による。食品加工製糖陶磁器工業がある。35万人(2014)。

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普及版 字通 「百色」の読み・字形・画数・意味

【百色】ひやくしよく

色々。

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