皆生温泉(読み)カイケオンセン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「皆生温泉」の意味・わかりやすい解説

皆生温泉
かいけおんせん

鳥取県西部、米子(よなご)市の弓ヶ浜に臨む温泉。皆生は旧名を海池(かいけ)と書き、江戸初期に嗣子(しし)がなく断絶した松江藩堀尾氏の没落家臣団が開拓した地という。明治の初めに漁民海底から泡が湧(わ)くのを発見、のち陸化で1899年(明治32)泉源を確認、大正中期に温泉地化した。泉源約20、泉質は塩化物泉。設備のよい旅館が多く、大山隠岐(だいせんおき)国立公園の観光基地の一つ。山陰本線米子駅からバス便がある。

[岩永 實]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「皆生温泉」の意味・わかりやすい解説

皆生温泉
かいけおんせん

鳥取県北西部,米子市北部の弓ヶ浜東端に湧出する海浜温泉。美保湾にのぞむ。発見は古いが,1921年から温泉町として開発され,現在は県下有数の温泉地に発展。単純泉,食塩泉で,泉温は 86~90℃。胃腸病,婦人病神経痛効能一帯はマツ林の続く風光明美な海岸だが,海食が進行し,護岸堤を建設。大山隠岐国立公園の観光基地として利用者が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む