(読み)アカギレ

デジタル大辞泉 「皸」の意味・読み・例文・類語

あか‐ぎれ【×皸/×皹】

《「あかがり」の「あか」を「赤」と意識してできたものか》冬、寒さなどのため手足皮膚が乾燥して裂ける状態。あかがり。「―が切れる」 冬》
[類語]ひび霜焼けささくれさかむけかぶれ

あ‐かがり【×皸/×皹】

《「あ」は足、「かがり」は、ひびが切れる意の「かかる」の連用形から。元来は足についていったか》あかぎれ 冬》「―をかくして母の夜伽よとぎかな/一茶

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「皸」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] クン・キン
[字訓] ひび・あかぎれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は軍(ぐん)。〔説文新附〕三下に「足(さ)くるなり」とあり、あかぎれの類をいう。軍は龜(亀)(きん)と声近くして通用し、亀裂の意がある。あかぎれどめの薬を「不亀手(ふきんしゅ)の薬」という。

[訓義]
1. ひび、あかぎれ。
2. 亀と通じ、ひびわれのあるもの。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕皸 比弥(ひみ)、、佐介太利(さけたり)〔和名抄〕皸 阿加々利(あかがり) 〔名義抄〕皸 アカガリ 〔字鏡集〕皸 ヒビ・アカガリ

[語系]
皸kiun、龜kiuはその声が近く、皸は龜(きん)の声にかえて、軍を声符とする。

[熟語]
皸手皸皴・皸・皸裂
[下接語]
手皸

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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