目木村(読み)もつきむら

日本歴史地名大系 「目木村」の解説

目木村
もつきむら

[現在地名]小笠町目木

古谷ふるや村・丹野たんの村の西、牛淵うしぶち川の支流丹野川の右岸に位置し、村の南を秋葉街道(信州街道)が通る。中世棚草たなくさ郷に含まれた。現山梨県中道なかみち町の日枝神社に伝わる大般若経のうち、延徳四年(一四九二)一二月一九日から二二日の奥書をもつ巻九四・巻九六・巻九八は、棚草郷内目木村住人梵光が書写している。また翌明応二年(一四九三)三月一一日の奥書の巻二七八は、棚草郷内目木谷の住人某が書写している。正保郷帳に村名がみえ、田方七一石余・畑方八石余、「芝山」の注記がある。

目木村
めきむら

[現在地名]久世町目木

目木川下流域に広がる沖積平野に位置する大村。北は砥石といし山傾斜地を境に樫村東谷かしむらひがしだに、西は台金屋だいかなや村。もとは出雲往来大山往来の分岐点であったが、のち久世村で分岐するよう変更されたため、出雲往来のみの宿となった(正保二年「美作国絵図」村松家蔵)。「作陽誌」に「此村岐路、有石標刻示湯原道」とある。正保郷帳に村名がみえ、田高四四七石余・畑高二一九石余。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では改出高一六一石余・開高二一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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