真弓鑵子塚古墳(読み)まゆみかんすづかこふん

日本歴史地名大系 「真弓鑵子塚古墳」の解説

真弓鑵子塚古墳
まゆみかんすづかこふん

[現在地名]明日香村大字真弓

真弓集落の西北、大字こしから高取町大字寺崎てらさきに至る間の峠を越してやや下った所、南側の田圃を隔てて東方から延びた小丘陵の西端に位置する。墳丘は直径二三メートル、高さ五メートル程度の円墳で、両側羨道部を有する特異な石室が存在することが報じられていた。すでに開口し、石室内に土砂が流入していたが、昭和三七年(一九六二)一一月、古墳の実測調査が後期古墳研究会によって行われた。玄室の長さ約六・三メートル、幅四・三メートル、高さ四・八メートルときわめて巨大で、石舞台いしぶたい古墳(大字島庄)の玄室のそれをしのぐ。側壁大小ふぞろいな自然石をほぼ七段に持送りを強くして積上げ、天井は三枚の大石を架構している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android