日本歴史地名大系 「真玉八幡社」の解説 真玉八幡社またまはちまんしや 大分県:西国東郡真玉町大村真玉八幡社[現在地名]真玉町西真玉 大村上宮(みや)ノ元(もと)に鎮座。祭神は足仲彦命・誉田別命・息長足姫尊。山積(やまづみ)神社・若宮神社・稲荷神社・厳島神社・錦山(にしきやま)神社を合祀。近隣一一村の鎮守であり、旧郷社。大祭は一〇月二四日・二五日。社伝によると、養老四年(七二〇)隼人の乱に出兵した真玉庄の住人大神源内が戦地での霊夢により神を勧請したのが始まりという。金屋(かなや)の浜に上陸した源内が、霊璽を粟茎の苞苴に包み背負って運んだことから、その後真玉庄では粟茎を汚穢することを禁じたといわれる。縁起などによると室町時代に社殿の造営が行われているが、現存の棟札では寛文六年(一六六六)を最古とする。「太宰管内志」によると神殿・渡殿・山神社・若宮・弥勒堂・鐘楼・正門・神楽殿・番屋などがあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by