真綿に針を包む(読み)マワタニハリヲツツム

デジタル大辞泉 「真綿に針を包む」の意味・読み・例文・類語

真綿まわたはりつつ

うわべは優しいが、内心に悪意をもっていることのたとえ。
[類語]狼に衣羊の皮を着た狼白無垢しろむく鉄火外面似菩薩じぼさつ内心如夜叉にょやしゃ笑中にとうあり口にみつあり腹に剣あり人面獣心蛇心仏口ぶっこう

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精選版 日本国語大辞典 「真綿に針を包む」の意味・読み・例文・類語

まわた【真綿】 に 針(はり)を包(つつ)

  1. 表面はやさしいが、内心に害意があって底意地が悪い意のたとえ。害意や底意地の悪さを隠すことのたとえ。綿に針。笑中に刀あり。
    1. [初出の実例]「真綿(マワタ)に針(ハリ)(ツツム)とすれど顕れる相手の心」(出典浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一)

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ことわざを知る辞典 「真綿に針を包む」の解説

真綿に針を包む

柔らかい真綿に鋭い針を包みかくす。表面はやさしいが、内心に害意があって底意地が悪いさまのたとえ。

[使用例] 朝から晩まで真綿に針つつんだ調子で当たりたてられ[幸田露伴*いさなとり|1891]

[類句] 笑中に刀あり

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