矢田丘陵(読み)ヤタキュウリョウ

デジタル大辞泉 「矢田丘陵」の意味・読み・例文・類語

やた‐きゅうりょう〔‐キウリヨウ〕【矢田丘陵】

奈良県西部に広がる丘陵生駒いこま山地の東側に南北にのび、標高は200~300メートル、主峰は丘陵南端松尾まつのお山(標高315メートル)。丘陵を中心として県立矢田自然公園となっている。松尾山腹西にある松尾寺は、わが国最古の厄除やくよけ観音の霊場。その北方にある矢田寺アジサイで有名。南端には法隆寺がある。松尾丘陵。うしろ生駒山地

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「矢田丘陵」の意味・わかりやすい解説

矢田丘陵
やたきゅうりょう

奈良県西部を南北に走る丘陵。主峰は松尾(まつのお)山(315メートル)で、松尾丘陵ともいう。おもに花崗(かこう)岩類からなり、山麓(さんろく)に洪積層が続く。西斜面は断層崖(がい)をなし、南流する生駒(いこま)川、竜田(たつた)川を挟んで生駒山地が並走し、東側は富雄(とみお)川によって西ノ京丘陵から隔てられる。東側山腹に霊山(りょうせん)寺、金剛山(こんごうせん)寺(矢田寺)、松尾(まつのお)寺、南端に法隆寺があり、一帯は県立矢田自然公園域。山麓周辺は住宅地化が進んでいる。

[菊地一郎]

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