矢車(読み)ヤグルマ

デジタル大辞泉 「矢車」の意味・読み・例文・類語

や‐ぐるま【矢車】

軸の周囲矢羽根放射状に取り付け、風を受けて回るようにしたもの。端午節句幟竿のぼりざおの先につけたりする。 夏》
紋所の名。1図案化したもの。
矢車草」の略。
矢をさしておく台。
「送って―文車」〈伎・

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精選版 日本国語大辞典 「矢車」の意味・読み・例文・類語

や‐ぐるま【矢車】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軸のまわりに、矢や羽根状の木などを放射状につけたもの。風車・五月ののぼりなどに用いる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「矢車のうへをしきりにほとときす」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)五)
  3. 紋所の名。矢の羽根を、軸を中心にして放射状に並べて図案化したもの。
    1. [初出の実例]「御顔ばせは変れ共矢ぐるまの家の紋」(出典:浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)二)
  4. やぐるまぎく(矢車菊)」、「やぐるまそう(矢車草)」の略。
    1. [初出の実例]「函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢(ヤ)ぐるまの花」(出典一握の砂(1910)〈石川啄木〉忘れがたき人人)

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