矢車草(読み)ヤグルマソウ

精選版 日本国語大辞典 「矢車草」の意味・読み・例文・類語

やぐるま‐そう‥サウ【矢車草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ユキノシタ科の多年草。北海道、本州の深山に生える。高さ一~一・五メートル。葉は大きな掌状複葉で、普通五枚の小葉が矢車形につく。小葉は楔形、先が浅く三~五裂して縁に鋭い鋸歯(きょし)がある。夏、黄白色で無弁の小花を多数円錐状につける。果実広卵形で長さ約五ミリメートル。葉をタバコ代用にする所がある。漢名に鬼灯檠をあてる。〔広益地錦抄(1719)〕
  3. 植物やぐるまぎく(矢車菊)」の異名。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「矢車草病者その妻に触るるなし」(出典:惜命(角川文庫所収)(1950)〈石田波郷〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「矢車草」の解説

矢車草 (ヤグルマソウ)

学名Rodgersia podophylla
植物。ユキノシタ科の多年草

矢車草 (ヤグルマソウ)

植物。キク科の一年草,越年草,園芸植物。ヤグルマギクの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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