知安神社(読み)くつちやんじんじや

日本歴史地名大系 「知安神社」の解説

知安神社
くつちやんじんじや

[現在地名]虻田郡倶知安町字八幡

八幡基線西一九号に鎮座。旧郷社。祭神は誉田別尊など。明治二九年(一八九六)四月、倶知安村の有志が京都の石清水八幡宮の分霊を勧請して祀ったのが創始という。同三〇年九月神社創祀を出願、同三一年一月に許可され、同三六年一二月現在地に社殿落成、八幡神社とし、兼務社掌(神官)により護持された。同四三年四月八幡神社社掌を命じられた五代目社掌尾形重孝が岩内いわないから倶知安に移住して以来専任神官となり、尾形家が世襲宮司をも兼帯した。大正七年(一九一八)村社、同一一年郷社となる。羊蹄ようてい山麓の中心的な神社となり、昭和一七年(一九四二)九月に蝦夷経営の武将阿倍比羅夫の合祀が許可され、祭神は二体となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android