石作神社(読み)いしづくりじんじや

日本歴史地名大系 「石作神社」の解説

石作神社
いしづくりじんじや

[現在地名]長久手町岩作 宮後

「延喜式」神名帳の山田やまだ郡一九座のうちに「石作イシツクリノ神社」とみえ、社伝に承和元年(八三四)鎮座とある。祭神は石作連の祖建麻利尼命。石作連は古代の石作部で、垂仁天皇の皇后日葉酢媛に石棺を献じてその姓を賜ったと伝えられる。石材色金いろがね山や猪鼻いのはな付近にもみられるが、主産地香流かなれ川上流の石場いしば(北熊村)と考えられている。


石作神社
いしづくりじんじや

大歳神社の相殿に祀られる。「延喜式」神名帳に載る乙訓おとくに郡「石作イシツクリノ神社」に比定され、祭神は火明ほあかり命または建麻利根たけまりね(石作氏の祖)推定される。「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条によると、正六位上から従五位下に昇叙された。石作氏の衰微後、大歳社に合祀されたと考えられ、旧鎮座地は西京区灰谷はいたに南西三鈷寺さんごじ道の脇にある早尾はやお明神の所とも、同区の長峰ながみね八幡にあったともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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