石寺跡(読み)いしでらあと

日本歴史地名大系 「石寺跡」の解説

石寺跡
いしでらあと

[現在地名]御所市大字西佐味

奈良県御所市鴨神かもがみ高宮たかみや廃寺西方にあった寺で、金剛こんごう山七坊の一。「諸山縁起」に、「本尊七躰なり。薬師三尊、弥勒三尊、月動大聖なり。梅・立つ。久清仙人の滝あり。行道所なり。法花経如法経の石の箱、他所に飛行す。大般若は留まる。閼伽の水あり。般若野の般若経は口伝あるべし。常不軽菩薩品第二十。千四百八十三字なり」とある。「寛文記」には行者堂・葛城かつらぎ明神祠・金剛童子こんごうどうじ堂・八王子祠・鎮守三十八所社などがあったと伝え、「葛嶺雑記」には本堂に薬師・日光・月光各仏を祀り、また弥勒・文殊普賢の諸仏が安置されていたと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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