石寺跡(読み)いしでらあと

日本歴史地名大系 「石寺跡」の解説

石寺跡
いしでらあと

[現在地名]御所市大字西佐味

奈良県御所市鴨神かもがみ高宮たかみや廃寺西方にあった寺で、金剛こんごう山七坊の一。「諸山縁起」に、「本尊七躰なり。薬師三尊、弥勒三尊、月動大聖なり。梅・立つ。久清仙人の滝あり。行道所なり。法花経如法経の石の箱、他所に飛行す。大般若は留まる。閼伽の水あり。般若野の般若経は口伝あるべし。常不軽菩薩品第二十。千四百八十三字なり」とある。「寛文記」には行者堂・葛城かつらぎ明神祠・金剛童子こんごうどうじ堂・八王子祠・鎮守三十八所社などがあったと伝え、「葛嶺雑記」には本堂に薬師・日光・月光各仏を祀り、また弥勒・文殊普賢の諸仏が安置されていたと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android