石油ピッチ(読み)セキユピッチ

デジタル大辞泉 「石油ピッチ」の意味・読み・例文・類語

せきゆ‐ピッチ【石油ピッチ】

石油を蒸留したときに残るタール状のアスファルトを、さらに真空蒸留して残る黒色樹脂状の物質。また、そのアスファルトのこと。練炭の粘結剤、電気絶縁材、道路舗装に使用

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精選版 日本国語大辞典 「石油ピッチ」の意味・読み・例文・類語

せきゆ‐ピッチ【石油ピッチ】

  1. 〘 名詞 〙 ( ピッチは[英語] pitch ) 原油真空蒸留の際に生じる罐(かま)残油。黒色の固状物で、主として固定炭素からなる。燃料塗料炭素電極などの原料、練炭の結合剤、電線被覆などに用いられる。→アスファルト

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石油ピッチ」の意味・わかりやすい解説

石油ピッチ
せきゆぴっち
petroleum pitch

原油の高温蒸留の残渣(ざんさ)で、アスファルトに類似した黒色の物質。燃料、電気絶縁材料などに用いられる。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「石油ピッチ」の意味・わかりやすい解説

石油ピッチ【せきゆピッチ】

石油の減圧蒸留によって得られるアスファルトをさらに加熱して得られる黒色で半光沢をもつ樹脂状物質。電極などの炭素材の原料に用いられる。
→関連項目石油

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化学辞典 第2版 「石油ピッチ」の解説

石油ピッチ
セキユピッチ
petroleum pitch

[別用語参照]ピッチ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石油ピッチ」の意味・わかりやすい解説

石油ピッチ
せきゆピッチ

「ピッチ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の石油ピッチの言及

【ピッチ】より

…炭素成形物は,煉瓦,原子炉,電気ブラシ,機械用カーボンなどの用途がある。石油ピッチもまた,コールタールピッチとほぼ同様の用途にあてられるほか,成形炭コークスの原料として用いられる。成形炭コークスは非粘結性の石炭から製造される製鉄用の還元剤であり,ピッチは粘結剤として使われる。…

※「石油ピッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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