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練炭 れんたん briquette; briquet

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

練炭
れんたん
briquette; briquet

煉炭とも書く。石炭,木炭,コークスなどの粉末に,結合剤を加えて練り固めた固体燃料。工業用と家庭用とがある。工業用は石炭代用品で,日本では,ほとんど鉄道機関車用に使用された。家庭用は木炭代用として暖房用,炊事用に使われ,豆炭,棒炭,穴あき練炭,炭団 (たどん) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

れん‐たん【練炭/×煉炭】

石炭・木炭・コークスなどの粉末に粘結剤を加えて固めた燃料。ふつう円筒形で、燃焼をよくするために縦に穴をいくつも通してある。「―火鉢」 冬》「―や暮しの幅に煮炊(にたき)して/友二」

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百科事典マイペディアの解説

練炭【れんたん】

無煙炭,コークス,木炭などの粉に,ピッチ,ふのり,パルプ廃液,石灰などを混ぜて練り合わせた後,機械で一定の形に成形した固体燃料。家庭用には500℃くらいで乾留して揮発分や悪臭ガスを除く必要がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

れんたん【練炭】

主として家庭で炊事用,あんか用などに使われる固体燃料。一般には円筒形で縦に数本の穴のあいたものを指し,ボール形に固めたものを豆炭という。無煙炭を主原料とし,粉コークスのほか粘結剤としてのパルプ廃液,ベントナイト,また石炭中の硫黄分の固定剤としての石灰,酸化鉄,ソーダ灰などを配合し,これらを粉砕,配合,調湿,練り,成形,乾燥,包装の工程をへて製品とする。着火しやすいように,松炭などの燃えやすい炭素材に助燃剤として塩素酸カリウムを加えた着火炭を練炭の底につけたものが開発されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

練炭
れんたん
briquetbriquette

炭素質固形燃料の一種。無煙炭、石炭、木炭、コークスなどの粉末を固めて適当な形と大きさに成形した固体燃料。原料の粉末を適当な割合に混ぜて粉砕し、ピッチフノリ、パルプ廃液などの結合剤を加えてよく練り合わせ、機械で一定の形に成形する。原料中の硫黄(いおう)分を固定するために石灰を加えることもある。工業用練炭は、これをよく乾燥しただけでよいが、家庭用は、一度500~600℃で乾留して、揮発分や悪臭ガスを除いている。工業用のものは長方形や卵形で大きく、かつてはおもに蒸気機関車や船に使われていた。家庭用としては、豆炭、棒炭、穴あき練炭(太い円筒状で縦に穴があいている)、たどんがある。練炭の上層部に火のつきやすい物質の層をつけたり、着火を容易にする触媒(アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩)を混ぜた着火練炭、マッチ練炭もある。小さなものは採暖用、大きなものは業務用、産業用に使われる。
 特徴としては、適当な形と大きさがそろっていること、灰分や揮発分を加減することができること、燃え方が穏やかで火もちのよいこと、運搬や取扱いが便利なことなどである。品質を左右する練炭の組成、発熱量は原料の調合により異なる。
 1960年(昭和35)ころより日本では、製鉄用の原料となる粘結炭の不足を解消するための技術開発が進められ、劣質の粘結炭(微粘結炭、非粘結炭)に粘結剤を加えないで成形した成形炭(ブリケット)が製造されるようになった。また、成形炭を粉炭とともに室炉(コークス炉)に装入して製鉄用コークスがつくられている。
 練炭が燃焼する際、一酸化炭素が発生しやすいので、屋内での使用は換気に気をつける必要がある。気密性の高い住宅での使用は好ましくない。[真田雄三]

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