(田中善信)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…安土桃山時代の狂歌作者には,南禅寺の住持にまでなった禅僧で《詠百首狂歌》の作者雄長老,当代歌学の権威細川幽斎,碁の名人本因坊算砂,豊臣秀吉の御伽衆(おとぎしゆう)大村由己,狂歌百首をのこした聖護院道増,《醒睡笑》の作者で浄土宗誓願寺の住職安楽庵策伝,公家の烏丸光広らがあり,それぞれの道の第一級の人々が余技として狂歌を楽しんだ。寛永以後は貞門俳人が中心で,松永貞徳,斎藤徳元,半井卜養,池田正式(まさのり),石田未得,高瀬梅盛らにまとまった作品があり,俳諧点取りの奥書に狂歌が応酬されていたりする。《古今夷曲集》の生白庵行風(せいはくあんこうふう)や《鳩の杖集》の豊蔵坊信海(ほうぞうぼうしんかい)になると,俳諧より狂歌に重点が移ってくる。…
…江戸前期の俳人。姓は石田,通称は又右衛門,別号は未徳,乾堂,巽庵。江戸の人。両替商を営んだがのち剃髪,寛永期(1624‐44)の初め貞徳に入門した。徳元,玄札らと共に草創期の江戸俳壇を代表し,五哲の一人にかぞえられた。《謡(うたい)誹諧》《廻文(かいぶん)誹諧》,また《古今和歌集》をもじった狂歌集《吾吟我集(ごぎんわがしゆう)》など,ことば遊びに長じていた。〈風ならで誰かあぐべき柳髪〉(《毛吹草追加》)。…
※「石田未得」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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