石直し(読み)コクナオシ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石直し」の意味・わかりやすい解説

石直し
こくなおし

従来の石高(こくだか)、貫高(かんだか)、刈高(かりだか)、蒔高(まきだか)などを、検地によって確定された石高に改め直すこと。これを一般に行ったのが、太閤(たいこう)検地。1582年(天正10)から文禄(ぶんろく)年間(1592~96)、さらに98年(慶長3)にかけて実施された太閤検地では、村々の田畑屋敷を上・中・下に分けて石盛(こくもり)し、それを基準にして一筆ごとに公定生産高としての石高を確定した。これにより、従来、田畑・屋敷の経済的意義を表示し把握するのに用いられていた石高(年貢高)、貫高、刈高、蒔高などが、公定生産高としての石高に改め直された。これを一般に「天正(てんしょう)の石直し」あるいは「文禄検地」とよぶ。

宮川 満]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石直し」の意味・わかりやすい解説

石直し
こくなおし

検地によって,土地の石高を変更し査定すること。太閤検地によって全国の石高は把握された (天正の石直し) が,江戸幕府も検地を実施 (寛文延宝検地) して,石直しを行い,生産高の再把握をした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む