石を蹴って行う遊びの総称。時代,地方により遊び方を異にし,それに応じて名称もさまざまである。例えば〈うさぎとかめ〉〈おんせん〉〈くらとり〉など枚挙にいとまないが,遊び方は次の2種に大別される。(1)地床に任意の数の区画を描き,その手前に一線を引く。そこから第1の区画に石を蹴り入れ,片足跳びでその区画に入り,石を線外に蹴り戻す。以下同様にして全区画を早く完了した者が勝ち。(2)(a)第1の区画に石を投入し,その石を蹴りながら全区画を跳び回る。(b)第1の区画に石を投入したら,その区画を跳び越して全区画を跳び,石のある区画に戻って,蹴り出すか手にとって区画外に出る。区画数や形状も多様だが,基本の型で類別すると,角型,円型,渦巻型,コース型の4種となる。これらが任意に複合され,単純な組合せからきわめて複雑な組合せとなり,その数は何百種にも及んでいる。石蹴りは男女ともどもの遊びとして人気を博し,洋の東西を問わず子どもの世界に定着した代表的遊びである。イギリスのK.グリーナウェーの《ゲームの本》(1889)にホップスコッチhopscotchの名称で,日本とまったく同じ遊びが記されている。
執筆者:半澤 敏郎
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