石蹴り(読み)イシケリ

百科事典マイペディアの解説

石を蹴って遊ぶ遊びの総称石蹴り遊びの名前や方法は時代や地方によってさまざまであるが,遊び方はおおよそつぎの3種に整理することができる。(1)地面に4区画,6区画などの枡(ます)目の区画を描き,その手前に線を引いて,その手前から石を第1の区画に蹴り入れ,片足とび(けんけん)でその区画に入り,石を線の手前に蹴り出す。これに成功すれば,続けて第2の区画へと進む。早く全部の区画を制覇した者が勝ち。(2)第1の区画に石を投げ入れて,その石を片足とびで蹴ってつぎの区画に進み,早く全区画を通過した者が勝ち。(3)第1の区画に石を投げ入れたら,その区画を抜かしてつぎの区画に片足とびで入り,全区画をまわってから石のある区画に入り,石を蹴り出すか手に持って区画の外に出る。地面に描かれる区画の数や形はさまざまであるが,基本的には長方型,円型,三角型,渦巻き型,コース型などである。これらを任意に組み合わせて,より複雑な区画を描くこともある。石蹴り遊びは,洋の東西を問わず,子どもたちに好かれた代表的な遊びである。ヨーロッパの石蹴り遊びの区画は6区画の上に半円を描き,キリスト教の初期教会の建築様式であるバシリカを描いたものが基本である。石蹴り遊びのことを,イタリアでは〈楽園〉,スコットランドでは〈礼拝所〉,ドイツでは〈天国と地獄〉と呼ぶが,この遊びがキリスト教文化と深い関係があることを示している。

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世界大百科事典 第2版の解説

石を蹴って行う遊びの総称。時代,地方により遊び方を異にし,それに応じて名称もさまざまである。例えば〈うさぎとかめ〉〈おんせん〉〈くらとり〉など枚挙にいとまないが,遊び方は次の2種に大別される。(1)地床に任意の数の区画を描き,その手前に一線を引く。そこから第1の区画に石を蹴り入れ,片足跳びでその区画に入り,石を線外に蹴り戻す。以下同様にして全区画を早く完了した者が勝ち。(2)(a)第1の区画に石を投入し,その石を蹴りながら全区画を跳び回る。

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