破り子(読み)ワリゴ

デジタル大辞泉 「破り子」の意味・読み・例文・類語

わり‐ご【破り子/破り籠/×樏】

ヒノキ白木薄板で折り箱のように作り、中に仕切りを設け、かぶせぶたにした容器弁当箱として用いた。
1に入れた携帯用食物弁当
「奈島の丈六堂のへんにて、ひる―食ふに」〈宇治拾遺・四〉
[類語]重箱お重組み重重ね重入れ子

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精選版 日本国語大辞典 「破り子」の意味・読み・例文・類語

わり‐ご【破子・破籠・&JISEBA5;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (ひのき)の白木で折箱のように作り、内部に仕切りを設け、かぶせ蓋(ぶた)にした容器。弁当箱として用いる。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. <a href=破子〈和漢三才図会〉" />
      破子和漢三才図会
    2. [初出の実例]「彩絵描きたるわりこ十合に、供御・御肴を入れて」(出典:とはずがたり(14C前)三)
  3. に入れた携帯用の食物。また、その食事。弁当。
    1. [初出の実例]「御供の人、道のほどのわりごなどせさす」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)

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