碁盤忠信(読み)ゴバンタダノブ

デジタル大辞泉 「碁盤忠信」の意味・読み・例文・類語

ごばんただのぶ【碁盤忠信】

浄瑠璃歌舞伎の一系統で、源義経の忠臣佐藤忠信碁盤を持って戦ったという伝説を脚色したもの。金平きんぴら浄瑠璃「碁盤忠信」が最初

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精選版 日本国語大辞典 「碁盤忠信」の意味・読み・例文・類語

ごばん‐ただのぶ【碁盤忠信】

  1. 〘 名詞 〙 源義経の忠臣佐藤忠信が碁盤を持って戦った伝説を脚色した浄瑠璃、歌舞伎の総称金平(きんぴら)浄瑠璃「碁盤忠信」、歌舞伎脚本「吉野静碁盤忠信」、「千歳曾我源氏礎(せんざいそがげんじのいしずえ)」、「碁盤忠信」など。

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改訂新版 世界大百科事典 「碁盤忠信」の意味・わかりやすい解説

碁盤忠信 (ごばんただのぶ)

人形浄瑠璃歌舞伎狂言,あるいは佐藤忠信が碁盤を持って立回りを演じる場面の通称。《義経記》に義経の吉野落ちのおり忠信が奮戦したことが描かれるが,やがて忠信が碁盤をもって戦ったという伝説が生まれ,横河覚範との立回りを中心とした荒事芸として劇に採り入れられる。浄瑠璃では,1676年(延宝4)の古浄瑠璃,80年の金平浄瑠璃などの同名題が知られる。歌舞伎では94年(元禄7)大坂の岩井半四郎座の同外題が早いものであるが,これは前年の京の村山座《心中八島》の趣向どりである。《吉野静碁盤忠信》(1698年江戸中村座)で初世市川団十郎がはじめて演じたという。1725年(享保10)5月に2世団十郎も演じたが,当りをとらず,28年の《兜(ほしかぶと)碁盤忠信》が好評であった。近代では河竹黙阿弥の《千歳曾我源氏礎》(1885)の三幕目に採り入れられ,1911年7世松本幸四郎襲名披露に同名題の狂言右田寅彦により作られた。
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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「碁盤忠信」の解説

碁盤忠信
(通称)
ごばんただのぶ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
吉野静碁盤忠信 など
初演
元禄11.11(江戸・中村座)

碁盤忠信
ごばんただのぶ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
元禄7(大坂・岩井半四郎座)

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