メンシェヴィキ(その他表記)Men'sheviki

旺文社世界史事典 三訂版 「メンシェヴィキ」の解説

メンシェヴィキ
Men'sheviki

ロシア語で「少数派」の意。1903年のロシア社会民主労働党大会でレーニンらのボリシェヴィキ(多数派)と分裂した党内右派グループ
ロシアで行う革命はブルジョワ民主主義革命であると主張し,ブルジョワや中産階級との協力による漸進的革命を主張したマルトフプレハーノフを指導者とするグループ。名称は,1903年の党大会での党綱領決定に際しては勝利したが,人事問題でレーニンらに敗れて「少数派」となったことに由来。1912年のプラハ大会で両派は党内分派から分党へ発展。1917年の三月革命(ロシア暦,二月革命)の勃発後,初めソヴィエト内で優勢であったが,しだいに大衆支持を失い,十一月革命(ロシア暦,十月革命)後は反革命側に移った。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「メンシェヴィキ」の解説

メンシェヴィキ
men'sheviki

ロシア社会民主労働党の一分派。ロシア語で「少数派」の意。この名称は,ロシア社会民主党第2回大会で,党組織の指導のもとに党に協力する者を党員とするという規約案を通過させたマルトフ派が,指導部の選出ではレーニン派に破れ,少数派になったことに由来する。このマルトフ派に始まり,ロシア革命性格ブルジョワジー権力を握るブルジョワ民主主義革命とする社会民主党内の右派をさす。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android