神田松鯉(読み)カンダ ショウリ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「神田松鯉」の解説

神田 松鯉(2代目)
カンダ ショウリ


職業
講談師

本名
玉川 悦太郎

別名
初名=神田 悦山,前名=神田 小伯山(2代目)

生年月日
明治18年 9月8日

出生地
東京・芝

経歴
2代目神田伯山(のち初代松鯉)の息子で、明治29年父に習って講談師となり、浅草公園金車で初高座を務め神田悦山と名乗った。その後小伯山、さらに父の隠居名松鯉を継いだ。読み口は飄々として「お富与三郎」「太閤記」などが得意、80余歳まで高座を務めた。瀬戸内晴美小説花野」のモデルと云われる。

没年月日
昭和42年 4月22日 (1967年)

家族
父=神田 松鯉(初代)


神田 松鯉(初代)
カンダ ショウリ


職業
講談師

本名
玉川 金次郎

別名
初名=神田 伯勇,前名=神田 小伯山,神田 伯山(2代目)(カンダ ハクザン)

生年月日
天保14年 9月

出生地
江戸・九段中坂下(東京都)

経歴
15歳で初代神田伯山に入門、伯勇と名乗った。小伯山を経て、明治3年28歳の時、先輩を抜いて2代目伯山を襲名。37年松鯉と改名。60年間にわたって江戸芸能の精髄を伝え、「宋朝水滸伝」「大岡政談綱代問答」「幡随院長兵衛」などを得意とした。

没年月日
大正10年 4月27日 (1921年)

家族
息子=神田 松鯉(2代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「神田松鯉」の解説

神田 松鯉(2代目)
カンダ ショウリ

明治〜昭和期の講談師



生年
明治18(1885)年9月8日

没年
昭和42(1967)年4月22日

出生地
東京・芝

本名
玉川 悦太郎

別名
初名=神田 悦山,前名=神田 小伯山(2代目)

経歴
2代目神田伯山(のち初代松鯉)の息子で、明治29年父に習って講談師となり、浅草公園金車で初高座を務め神田悦山と名乗った。その後小伯山、さらに父の隠居名松鯉を継いだ。読み口は飄々として「お富与三郎」「太閤記」などが得意、80余歳まで高座を務めた。瀬戸内晴美の小説「花野」のモデルと云われる。


神田 松鯉(1代目)
カンダ ショウリ

明治・大正期の講談師



生年
天保14年9月(1843年)

没年
大正10(1921)年4月27日

出生地
江戸・九段中坂下

本名
玉川 金次郎

別名
初名=神田 伯勇,前名=神田 小伯山,神田 伯山(2代目)(カンダ ハクザン)

経歴
15歳で初代神田伯山に入門、伯勇と名乗った。小伯山を経て、明治3年28歳の時、先輩を抜いて2代目伯山を襲名。37年松鯉と改名。60年間にわたって江戸芸能の精髄を伝え、「宋朝水滸伝」「大岡政談綱代問答」「幡随院長兵衛」などを得意とした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「神田松鯉」の解説

神田松鯉(初代)

没年:大正10.4.27(1921)
生年:天保14.9(1843)
幕末から大正期まで活躍した講談師。江戸九段中坂下の車力宿の子として生まれた。本名玉川金次郎。15歳で初代神田伯山門に入り,伯勇,小伯山を経て明治3(1870)年師名を継いだ。講談速記として『徳川天一坊』『村井長庵』『白浪五人男』などを残しているが,皆先師譲りの大岡政談物である。明治37年弟子の小伯山を3代目にして神田松鯉と改名。大正期には雑誌『史談文芸』に得意とした「宋朝水滸伝」を連載した。なお,子の悦太郎はのちの2代目松鯉。<参考文献>倉田喜弘『明治の演芸』5~8巻,吉沢英明『講談大正編年史』

(吉沢英明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

知恵蔵mini 「神田松鯉」の解説

神田松鯉(3代目)

講談師。1942年9月28日、群馬県生まれ。本名渡邊孝夫。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、70年に講談師の2代目神田山陽に入門。前座名は陽之介。73年二ツ目への昇進の際に小山陽と改名した。77年、真打に昇進。92年に3代目神田松鯉を襲名する。この名跡は、初代が「神田祭」にかけて名乗った隠居名である。77年に第6回放送演芸大賞ホープ賞を、88年に第43回文化庁芸術祭賞を受賞。2019年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。講談師としては、6代目一龍斎貞水に続き2人目である。持ちネタは約500席、得意ネタは「村井長庵」など。

(2019-9-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「神田松鯉」の解説

神田松鯉(初代) かんだ-しょうり

1843-1921 明治-大正時代の講談師。
天保(てんぽう)14年9月生まれ。初代神田伯山の弟子となり,明治3年2代伯山を襲名。「水滸(すいこ)伝」「幡随院(ばんずいいん)長兵衛」などを得意とした。37年弟子の小伯山に3代をゆずり,神田松鯉を名のった。大正10年4月27日死去。79歳。江戸出身。本名は玉川金次郎。

神田松鯉(2代) かんだ-しょうり

1885-1967 明治-昭和時代の講談師。
明治18年9月8日生まれ。初代神田松鯉の子。神田悦山,神田小伯山をへて大正10年父の没後,2代神田松鯉を襲名。4代神田伯山。「太閤(たいこう)記」などを得意とした。昭和42年4月22日死去。81歳。東京出身。本名は玉川悦太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「神田松鯉」の解説

神田 松鯉(2代目) (かんだ しょうり)

生年月日:1885年9月8日
明治時代-昭和時代の講談師
1967年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の神田松鯉の言及

【神田伯山】より

…(2)2代(1843‐1921∥天保14‐大正10) 本名玉川金次郎。《越後伝吉》《幡随院長兵衛》などで売ったが,伯山の名をゆずってのちは神田祭をしゃれて神田松鯉(しようり)の初代を名のる。(3)3代(1872‐1932∥明治5‐昭和7) 本名岸田福松。…

※「神田松鯉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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